SSブログ

「iシェアーズ MSCI日本株最小分散ETF」について考えてみる [投資とかお金のこととか]

「iシェアーズ」から10月20日にETFが東証に4銘柄上場することをお伝えしましたが、その中でも気になる、「MSCI日本株最小分散」を一歩踏み込んで考えてみたいと思います。

スポンサードリンク


とりあえずは、基本的なことを書いていきましょう。
iシェアーズ MSCI日本株最小分散ETF
略称:iSMSCI最小分散
(1477)
信託報酬:0.19%(税抜)
分配:年2回
参考指標:MSCI日本株最小分散インデックス

こんなところでしょうか。
この「最小分散」……特に日本において、色んな所で調べてみましたが、知りたい情報が見つからなかったりもありましたので、今回は私なりの考え方で、想像していたりしていますので、間違っている可能性もありますが、何卒ご了承下さいませ。

それでは、このETFについて書いていきますが、まずは「最小分散」って何よ?……って話からですね。野村証券さんの用語集から引っ張ってみます。
最小分散投資とは?
◎銘柄の組み合わせを変えたり、組入比率を増減することによって株式ポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑えるように投資する手法。

<株式ポートフォリオのリスクと期待リターンの関係において>
○組入れる銘柄や比率を変えることでポートフォリオのリスクを変えることは可能
・低リスク・ポートフォリオの期待リターンは低い
=ローリスクローリターン
・高リスク・ポートフォリオの期待リターンは高い
=ハイリスクハイリターン
という関係が理論上は成立する。

○リスクを定量化する際には、一般的に株式のリターン分布の標準偏差を用いて計測するが、最小分散投資の「分散」は標準偏差の2乗であり、リスクを意味する言葉として使われている。

○効率的フロンティアを描いた際、この曲線上でリスク(=分散)が最小となるポートフォリオが最小分散投資である。
※効率的フロンティア……株式市場全体を母集団として複数銘柄でのポートフォリオを組み、横軸にリスク、縦軸に期待リターンをとって同一リスクのポートフォリオのなかでリターンが最大となるポートフォリオを結んだ曲線

○最小分散投資に関連し、様々な株式ポートフォリオについて、過去のリスク(=分散)が小さいほど、その後の実績リターンが大きくなり市場平均のリターンをも上回る「ローリスク・ハイリターン」の実証研究結果が相次ぎ報告されたことが、運用リスクを抑えたうえで高成績を狙う株式ポートフォリオ運用につながった。
こうしたリスクを低減し、中長期的に市場平均に勝つことを目指す株式ポートフォリオ運用は低ボラティリティ運用戦略とも呼ばれ、スマートベータ指数としても実用化されている。
引用:野村証券

このようなものらしいです。
ちなみに、その投資対象としたものは、ボラリティ(価格変動)の少ない銘柄のようです。なので、生活必需品セクターやディフェンシブ銘柄が結果として、多くなるみたいです。

最小分散はどのくらい効果があるのか
これが気になるところですよね。

MSCI最小分散インデックスは2005年9月末~2015年8月末の指数のパフォーマンスは日本株の市場平均と比較して約4割上回ったそうです。

MSCIの恐らくそうであろうグラフがありましたので、載せてみます。
日本最小分散インデックス比較.jpg
※グラフの期間は2000年8月~2015年8月まで
日本株最小分散インデックスと日本の比較


英語なので、よく分かりませんが、この15年間だと約44%上回っていますね。ボラリティも低そうなのが何となく見て取れます。

また、かなり昔の物になりますが、2007年12月に三菱UFJ信託銀行さんが出した「最小分散ポートフォリオ」というレポートを見つけました。
その中に、検証した期間のリターンとリスクについて、TOPIXと比べてこのくらいの低下……と書いてある数字がありました。

○最小分散ポートフォリオを使用するとTOPIXに対し、
・リスク:42.6%低下
・リターン:36.8%低下

この数字が、一定……と言うわけではないでしょうが、ある程度の目安になるかな?……と思ったりします。
ただ、各資産クラスとの相関関数が分からないので、自分のポートフォリオにおいて、どのように変化するのか……というのが、分かりません。

最小分散というものをポートフォリオに入れるのは、リスクを抑える際に、安易に債券比率を高めるのではなく、株式クラスだけの中でもリスクを抑えることを意識してのことだと思います。

最小分散の期待リターンは低いかもしれませんが、債券と比べると高いのは間違いなく、株式クラスのみで抑えることも重要であることは分かります。

例え、同じ期待リターンだったとしても、リスク、ボラリティを抑えることで、長期的には良い結果が生まれると思いますし、同じリスクにしたとしても、株式比率が高い分、期待リターンが上がれば、そちらも、良い結果を期待できます。

最小分散に投資する戦略の意図はこのような事だと思います。

ただ、私的には、守りに入るタイプですので、投資の対象のことがしっかりと分かる状態でないと踏みきれないところがあります。
知らないところで、思いの外、リスクをとっていて、いざ下落したのでは耐えられないかもしれませんから……

今回の最小分散ETFは皆が気になっている分野であると思いますので、人気も高くなると思います。そうしたら、剥離の問題も解決されますし、その頃には、色んな情報が簡単に手に入ると思います。

多少、遅れながらの購入になり、少しの間、損をするかもしれませんが、私的には、納得のいくことなのかな?……という風に思っています。

あまり、大した情報はありませんでしたが、これにて失礼させていただきます……m(__)m

※当たり前のことですが、投資にはリスクが伴います。あくまで、自己責任でお願い致します。
☆関連記事
「最小分散ETFが上場して今現状思うこと」
「スマートベータとは?」
「スマートベータETFの比較」


スポンサードリンク


スマホ版で見ている方は、 ワード検索が無いと思います。
もし、気になることがあるならば、 パソコン版のサイドバーに設置してありますので、宜しければ、パソコン版に移動していただければと思います。

調べたいことが無かったよー……(´д`)……
そんな方は、こちらのブログでお探しいただければと思います。
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村
 
インデックス投資ランキングへ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。